宮脇咲良卒業コンサート スピーチ全文

まずはすてきなペンライトと、スローガンのサプライズを本当にありがとうございます。 13歳でHKT48に入った私が、10年たち、23歳になり、今日、HKT48を卒業します。2年半、離れていて、戻って来て、1カ月しか活動できなかったこと、私自身も申し訳なく思いますし、寂しく思っています。でも2年半離れていたからこそ、時間が限られたからこそ、この1カ月間、大切なかけがいのない宝物のような時間でした。
 まずは、HKT48マネジャーの皆さん、運営スタッフの皆さん、10年間、本当にありがとうございました。今はもうお披露目以前からいたスタッフさんはいないけど、子供だった私にたくさんのことを教えてくれて、学生から社会人へと成長していく過程を見届けてくれてありがとうございました。たくさんご迷惑をおかけしたと思います。いつもHKTのことを考えてくれて、愛と情熱を注いでくれて、本当にその姿を見て、頑張ろうと思いました。本当に、長い間、お世話になりました。
 そして、このコンサートを作ってくれたコンサートスタッフの皆さん。『HKTといえばコンサート』と言われ出したのは、皆さんが携わってからだったんじゃないかなって思っています。未熟だった私たちに本当にたくさんのことを教えてくれて、時には叱ってくれて、今日も同じくいつも最高のステージを作ってくれて、本当にありがとうございました
 次に、衣装さん、メイクさん。私たちをいつもアイドルにしてくれてありがとうございます。たくさんの愛を込めて、魔法をかけて、アイドルにさせてくれてありがとうございます。
 『どうしても』と無茶なお願いをして、卒業コンサートの衣装をオサレカンパニーの方に作ってもらいました。私はオサレの衣装を着るとアイドルになれる気がします。この衣装は、アイドルにとってたくさんの大きな力をくれます。今回は特別にメンバー全員分の新衣装を作っていただきました。衣装の裏に書いてある自分の名前。たった一つしかない、自分だけの衣装。48を作り上げたオサレの衣装を着られることが、どれだけうれしくて、光栄なことか。全メンバーに経験してもらいたかったからです。HKT48として最後に着る衣装であるこのドレスも、オサレの皆さんが作って下さって、心からうれしく思います。あらためて本当にありがとうございます。
 続いて、秋元さん。秋元先生の作って下さる1曲1曲は、私にとって人生の教科書のようなものでした。未熟な私は、秋元さんの歌詞で人生を学び、つらいとき、涙が止まらない時、秋元さんの歌詞を聞くと勇気づけられていました。今、思い返すと、私が泣き言を言う時は必ず秋元さんだけに言っていた気がします。そんな私の背中を押して、1歩踏み出せるような言葉をかけてくれた秋元さんには、本当に感謝しています。
 秋元さんにいただいた一つ一つの歌詞、言葉は、これからも私の足元を照らし、私の未来を照らしてくれるような、光のようなものです。これからも泣き言を言うかもしれませんが、よろしくお願いします。本当にありがとうございました

 そして、お父さんお母さん、弟だったり親戚だったり、家族のみんな、いつも支えてくれてありがとう。10代のころは本当にいっぱい迷惑をかけて、けんかもしたけど、今では私の活動を心から応援してくれて、サポートしてくれてありがとう。これからも家族の誇りの娘になれていたらうれしいです。
 そして、メンバーのみんな。みんなと離れることが、本当に寂しいです。みんなと一緒にいる時間が大好きで、大切で、ずっとこの時間が続けばいいのにって、やっぱり思っちゃいます。同期のみんなとは思い出がたくさんありすぎて、うれしかったことも、つらかったことも、けんかしたことも、みんなで泣いたことも、そのすべてが今では大切な思い出です。
 『私のようになりたい』とキラキラした目で言ってくれる後輩たち、本当にありがとう。私はちゃんとした背中を見せられているか分かりませんか、少しでもみんなの道しるべになれるような先輩になりたいと思っています。1期生や先輩たちがどんどん卒業していくことを、怖く感じることを知っています。でも、みんなならその怖さに打ち勝って、私たちが作って来たHKT48とは違う、新しいHKT48を作ることができると思います。私はみんなのことを信じています。なぜなら、2年半離れていて、帰ってきた時に、みんながとても頼もしくなっていたことに気付いたからです。何か話したいことがあったら、しょうもないことでも、悩みでもいつでも連絡してきて下さい。
 HKT48は卒業するけれど、HKT48の仲間であることに変わりはありません。本当に本当に大好きです。今まで本当にありがとう

長くなりましたが、最後にファンの皆さん。まずは今、こういう状況なのに、勇気を出して、この場所に足を運んで来てくれた皆さん、本当にありがとうございます。そして、配信で見届けていてくれる皆さんも、本当にありがとうございます。 私は本当にファンの皆さんが大好きです。昔から支えてくれている皆さんも、最近好きになってくれた皆さんも、昔は応援してたけど今はそこまで…という方も(笑)、たくさんいろんな方がいると思います。でも、私はそのすべての人に感謝の気持ちを伝えたいです。
普通に生きていたら、こんなにたくさんの人の人生に関わることなんてなかっただろうけど、アイドルになれたから、誰かの人生の小さな元気の源になれました。少しでも私のことを応援していて、幸せだったと感じてくれているなら、私は本当にそれだけで幸せです。
 鹿児島から出て来た小さな女の子だった宮脇咲良を今、こんな大きな会場で、たくさんの人の前で旅立っていくアイドルにしてくれたのは、ファンの皆さんです。私はこの10年間を思い返すと、順位を付けるもので1度も1位になったことはありません。でも私は、いつも応援してくれているファンの皆さんの1位だったんじゃないかなって思います。ファンの皆さんが、こんな私を特別な1位にしてくれました。
どんな私も受け止めてくれて、私の選んだ道をいつも応援してくれる皆さんがいるから、私はまた、この場所から1歩、足を踏み出し、また違う夢へと旅立つことができます。ファンの皆さんに出会うために、アイドルをしてきたんだと思います。また、直接会えるようになったら、皆さんの近況を聞かせて下さい。
 私は皆さんの夢を応援しています。皆さんが『私と出会って元気をもらった』と言ってくれて、夢をかなえていく姿を見るのがとても大好きです。だから、これからも、ずっとずっとそばにいて、一緒にいろんな夢をかなえて、いろんな景色を見たいです。また会える日を楽しみにしています。10年間、本当にありがとうございました。

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