宮城県名取市 被災地訪問 20120328

こんばんは!宮脇咲良です!

今日は被災地の宮城県名取市に
板野友美さん
渡辺麻友さん
横山由依さん
竹内美宥さん
仲俣汐里さん
岩田華怜さん以上の先輩方の皆さんと一緒に訪問させて頂きました。

初め、被災地訪問に行くと知らされた時少し不安がありました。
3.11の震災復興支援特別公演で自分の出来ることを精一杯しようときめたのに
やっぱりいざ行くとなると私なんかが大丈夫かな…と。

でも元気や勇気を届けにいくのに不安そうな顔をしたら行く意味がない!
心に決めて被災地訪問に行きました。被災地に行くと小さな子供達から
ご年配の方までたくさんの方が笑顔で待っていてくれました。

本当に短い時間でしたが見ていて下さった方は皆心から楽しんでいる表現をしていました。
最後に握手会を開いた時「頑張ってね! 」「応援してます!」と
応援の言葉をたくさん頂きました。
私の思っているより被災地の皆さんは前を向いていました。

だけど心の片隅に隠してはいるけど消えることのない
深い傷跡が日本人にはあると思います。

私達は歌って踊って笑顔と勇気を届け、そのキズを出来るだけ癒し、
一日も早い復興を目指すと決めました。

誰かのためになるならステージがある限り私は歌い躍り続けます。

そして私達の握手会が終わりバスに乗り込もうとした時
「息子の為に1本でもいいのでお線香をあげてもらえますか?」
ある女性の方が声をかけて下さいました。

女性の方から本当に一生のお願いだからと必死に頼まれました。

私達に少しでも出来ることがあるなら…と思い仮設住宅に向かうと
一番最初に思ったのは狭いということです。

広さ的には大体独り暮らしの部屋ぐらい。

その部屋には4人で生活していてそんな不便なところに
一年も住んでいる人が今もいるのです。

お部屋の中には犬が1匹がいました。
女性の方は大事そうに犬を抱き抱えて「唯一、家から持ってきた荷物なんです。」
と笑顔で言っていました。津波で家は流され、息子さんも流され亡くなられたと
話して下さいました。

息子さんは私と同い年でAKB48さんの大ファンだったそうです。

仏壇には息子さんの写真とAKB48の下敷きが置いてあり、
私達は下敷きにサインをしました。

サインを書きながらふと女性の方を見ると
「亡くなってもこうやって親切にしてもらって幸せだね~」
と写真に向かって笑いながら泣いていました。
「ずーっとずーっとAKB、AKBってうるさくてねー下敷きとかグッズを集めてねー。
まぁ、全部流されてしまったけどね!」

女性の方は話しているときずーっと笑顔でした。

話を聞いて私達が泣いていると励まして下さいました。

本当は私達が元気を届けないといけないのに逆に笑顔を貰ってしまいました。
その後、津波の被害を受けた場所に行きました。

本当に何もなかった。住宅街だったその場所はあと影もなくただの原っぱにしか見えませんでした。
原っぱの中心に小さな丘のようなところがあってそこには震災の一日も早い復興を祈願する場所がありました。
その丘から周りを見渡しても空襲があったんじゃないかと思うぐらい何もなかったです。
何も。私が被災地に行って学んだことは書ききれないぐらいたくさんあります。

そして、気付いたことがあります。きっとガラスが飛び散っただけだと思いますが土はきらきらしてました。津波によってたくさんの命を奪い、たくさんの人を悲しませましたが海はきらきらしてました。

心のどこかに深いキズがあるんだろうと思いますが皆の笑顔、瞳はきらきらしてました。

被災地はきらきらしてました。

今被災地は復興に向かって一歩一歩ゆっくりですが確実に進んでいます。
明日からの一日一日を大切に一生懸命悔いのないように生きていきます。被災地の一日でも早い復興をお祈りします。

さくら咲け(συσ)/*★.。

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